30日朝、秋田市のスーパー「いとく土崎みなと店」にクマが侵入し、男性従業員が襲われて負傷するという事件が発生しました。午後5時半現在でもクマは店内にとどまっており、入り口付近には捕獲用のおりが設置されています。
檻じゃなくてハンター呼んで麻酔銃とかで対応できないの?
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スーパーにクマが!猟友会のクマに対する現状
クマの出没が増加する中で、猟友会の対応に対する課題が浮き彫りになっています。
市街地でのクマ対策として、国が市街地での猟銃使用を認める鳥獣保護法改正の準備を進めていることを受け、北海道の鈴木直道知事と北海道猟友会の堀江篤会長が環境省を訪れ、ハンターが安心して活動できる捕獲体制の強化を要望しました。
北海道砂川市では、2018年に市の要請でヒグマを駆除した猟友会の男性が、要請による発砲だったのに危険な発砲だとして道公安委員会に猟銃所持許可を取り消された事例がありました。
こうした出来事は、ハンターたちにとって大きな不安材料となっており、現場での対応の難しさが浮き彫りになっています。
堀江会長は「やっていられない」といった会員の声を紹介し、鈴木知事も「捕獲従事者に不安が広がっている」と指摘しました
たしかに猛獣あいてに檻だけで立ち向かうって無理だろ・・・・
。法改正においては、ハンターの不安を解消し、警察などと連携して対応することが求められています。
スーパーにクマ侵入事件の詳細
事件は秋田市土崎港西に位置する「いとく土崎みなと店」で発生しました。30日午前6時20分ごろ、魚売り場付近で開店作業をしていた47歳の男性従業員が、店内に侵入してきた体長約1メートルのクマに襲われ、頭をかまれ、顔などをひっかかれて軽傷を負いました。男性はすぐに病院に搬送されましたが、命に別状はありませんでした。
当時、店内には他に21人の従業員が開店準備のために作業をしており、襲われた男性を除く20人は隣接する秋田臨港警察署に避難し、全員無事でした。店の出入り口と裏側のシャッターは開店準備作業のため開けたままになっており、これがクマの侵入を許したとみられています。この日、店舗は臨時休業となり、営業再開は未定です。
男性従業員が襲われた際、彼は売り場とバックヤードをつなぐ出入り口付近におり、血を流してうずくまっているのを別の従業員が発見しました。発見時、クマは襲われた男性の約2メートル先にいたということです。
スーパーにクマが出現した現場の状況と住民への影響
現場はJR土崎駅から南西におよそ850メートル、秋田港から500メートルほどの場所にあり、住宅街に位置しています。近くには病院や小学校もあり、消防や県警が周辺住民に対して注意を呼び掛けるなど、現場は騒然とした雰囲気に包まれています。近隣に住む70代の男性は「午前7時前から消防が注意を呼び掛けていて気づいた。クマが逃げ出して家の方に来ないか不安だ」と不安な様子を見せました。
秋田県警によると、今回のクマによる人身被害は今年で11人目となります。夜間も警察官が配置され、警戒が続けられています。
スーパーにクマ事件の意義と今後の対策
今回の事件は、野生動物と人間の生活圏の重なりがもたらす危険性を再認識させるものであり、今後の対応についても慎重な検討が求められます。住宅街でのクマの出没という事態に対し、地域社会としてどのように対策を講じていくかが重要な課題となっています。
今回のクマの侵入を受け、今後は野生動物の生息地と人間の生活圏との境界をどのように管理するか、また住民の安全をいかに確保するかといった対策が求められます。地域住民と行政の連携を強化し、再発防止に向けた具体的な措置を講じることが急務となっています。
追記①バックヤードに熊がいた
秋田県警は12月1日、秋田市内のスーパーで男性従業員(47)がクマに襲われて負傷し、店内に侵入したクマがバックヤードにいることを確認したと発表した。
この日の午後、売り場とバックヤードをつなぐ扉を封鎖し、箱わなでの捕獲を目指している。
事件が発生したのは、秋田市土崎港西3丁目にあるスーパー「いとく土崎みなと店」。11月30日の朝、開店前に作業していた従業員が店内の総菜売り場付近でクマに襲われ、顔や頭にけがを負った。
建物内の捜索はドローンで行われ、売り場内にはクマの姿が確認されなかったため、秋田臨港署員十数人が建物内に入り、売り場とバックヤードを隔てる扉を封鎖した。
その後、体長約1メートルのクマがバックヤード内で動いているのを署員が目視で確認した。
この後どうすんの?
追記②捕獲
12月2日の13時20分ごろに熊が捕獲されました。
約50時間も店内に立て籠っていたようです。
今朝、4時過ぎに箱わなにかかっているところを確認して店内で処分して運び出されました。
熊がいなくなったけど、店内の損害等で大変だと思われる。